公式サンプルを動かす
KawaiiPhysicsのGitHubリポジトリは、プラグイン単体ではなく サンプルキャラクターとデモレベルを同梱した完全なUnreal Engineプロジェクト になっています。実際に揺れる挙動を手元で確認したい場合は、このサンプルを動かすのが一番の近道です。
サンプルの中身
KawaiiPhysics リポジトリ のトップ階層は以下の構成です。
KawaiiPhysics/
├── Config/
├── Content/
│ └── KawaiiPhysicsSample/
│ ├── L_KawaiiPhysicsSample.umap ← サンプルレベル(デモ用マップ)
│ ├── Model/
│ ├── Samples/
│ └── Other/
├── Plugins/
│ └── KawaiiPhysics/ ← プラグイン本体(C++ソース)
└── KawaiiPhysicsSample.uproject ← このプロジェクトファイルを開く
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクトファイル | KawaiiPhysicsSample.uproject |
| サンプルレベル | Content/KawaiiPhysicsSample/L_KawaiiPhysicsSample |
| 対応UEバージョン | 5.3 / 5.4 / 5.5 / 5.6 / 5.7(古いバージョンは対応表を参照) |
リポジトリに含まれる Plugins/KawaiiPhysics は C++ソースコード です。そのままプロジェクトを開くにはプラグインのビルドが必要になります。ビルド環境がない場合は、後述のビルド環境がない人向けの手順でプリコンパイル版に差し替えてください。
サンプルプロジェクトの入手
どちらの方法でも、まずはサンプルプロジェクト一式を入手します。
- ZIPでダウンロード: リポジトリの Code > Download ZIP からダウンロードして展開
- Gitでクローン:
git clone https://github.com/pafuhana1213/KawaiiPhysics.git
お使いのUEバージョンを確認しておきましょう。 サンプルを開く際はこのバージョンと合わせる必要があります(バージョンの不一致に注意を参照)。
方法A: ビルド環境がある人(Visual Studio + C++)
Visual Studio など、UEのC++をビルドできる環境がある場合は、ソースのまま開けます。
事前に Visual Studio(C++によるゲーム開発 ワークロード) など、お使いのUEバージョンに対応したビルド環境を用意してください。セットアップ方法は公式ドキュメントを参照してください。
手順
- (任意)
KawaiiPhysicsSample.uprojectを右クリックし、Generate Visual Studio project files を実行 KawaiiPhysicsSample.uprojectをダブルクリック- 「モジュールが見つかりません。リビルドしますか?」というダイアログが出たら はい を選択
- プラグインのコンパイルが走り、完了するとエディタが起動します
ビルドが通れば、最新のソースコードがそのまま反映された状態でサンプルを試せます。プラグインを改造して挙動を試したい場合もこの方法がおすすめです。
そのまま サンプルレベルを開いて再生する に進んでください。
方法B: ビルド環境がない人(Release/Fabのプリコンパイル版を使う)
C++のビルド環境がない場合は、プリコンパイル済み(ビルド済み)のプラグイン を使ってサンプルを開きます。Release版とFab版のどちらかを選べます。
プリコンパイル版は UEのバージョンごとに別物 です。必ずお使いのUEバージョンと一致するものを使ってください。
方法B-1: GitHub Releaseのプリコンパイル版に差し替える
GitHub Releaseには、UEバージョンごとのビルド済みプラグイン(例: KawaiiPhysics_5.6_x.xx.x.zip)が配布されています。これをサンプルプロジェクトに上書きします。
- Releases から、お使いのUEバージョンに対応した最新のzipをダウンロード
(例: UE5.6なら
KawaiiPhysics_5.6_x.xx.x.zip) - zipを展開すると、
Binariesフォルダを含むKawaiiPhysicsフォルダが得られます - 入手したサンプルプロジェクトの
Plugins/KawaiiPhysicsフォルダを 丸ごと削除 - 代わりに、展開したプリコンパイル版の
KawaiiPhysicsフォルダをPlugins/に配置
KawaiiPhysicsSample/
└── Plugins/
└── KawaiiPhysics/ ← ソース版を削除し、プリコンパイル版に置き換える
├── Binaries/ ← ビルド済みバイナリが入っている
├── Content/
└── KawaiiPhysics.uplugin
KawaiiPhysicsSample.uprojectをダブルクリックし、対応するUEバージョンで開く → ビルドなしでエディタが起動します
方法B-2: Fab版(エンジンにインストール済みのプラグイン)を使う
Fab からエンジンにKawaiiPhysicsをインストール済みの場合は、プロジェクト側のソースプラグインを取り除くだけで、エンジンにインストールされたプリコンパイル版が使われます。
- Epic Games Launcherから、お使いのUEバージョンにKawaiiPhysics(Fab版)をインストール済みであることを確認
- 入手したサンプルプロジェクトの
Plugins/KawaiiPhysicsフォルダを 丸ごと削除 KawaiiPhysicsSample.uprojectをダブルクリックし、対応するUEバージョンで開く → プロジェクト内にプラグインが無くなることで、エンジン側のFab版が読み込まれ、ビルドなしで起動します
方法B-2でプロジェクトの Plugins/KawaiiPhysics を残したままにすると、UEはプロジェクト側のソースプラグインを優先してビルドしようとします。必ずフォルダごと削除してください。
そのまま サンプルレベルを開いて再生する に進んでください。
サンプルレベルを開いて再生する
プロジェクトが起動したら、デモを確認します。
- Content Browser で
Content/KawaiiPhysicsSample/を開く L_KawaiiPhysicsSampleをダブルクリックしてレベルを開く- ツールバーの Play(プレイ)または Simulate(シミュレート)を実行
- サンプルキャラクターの髪や服が揺れる様子を確認できます
キャラクターを移動・回転させると、慣性で揺れものが大きく動きます。Animation Blueprintを開いてKawaiiPhysicsノードのパラメータを変更し、挙動の違いを試してみてください。
よくあるトラブル
バージョンの不一致に注意
サンプルレベルやアセットは特定のUEバージョンで保存されています。保存時より古いバージョンのUEでは開けません。 レベルが開けない・破損するといった場合は、対応範囲(5.3〜5.7)内で別のUEバージョンを試してください。プリコンパイル版を使う場合も、そのプラグインが対応するUEバージョンと、プロジェクトを開くUEバージョンを必ず一致させます。
「このプロジェクトはリビルドが必要です」と出てエディタが起動しない
Plugins/KawaiiPhysics がソースコードのまま(ビルド未実施)の状態です。
プラグインが2つ読み込まれて競合する
エンジン(Fab版)とプロジェクト(Plugins/KawaiiPhysics)の両方にプラグインがあると競合します。どちらか一方だけにしてください(方法B-2参照)。